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2018/04/14 up

【4月8日ー13日】Human Rights Campaign(HRC) Global Innovative Advocacy Summit 参加

Human Rights Campaign(HRC)が年に一度行っている
Global Innovative Advocacy Summitにご招待いただき、
4月8日から13日まで、桜満開のワシントンD.C.に行って参りました!

HRCとは米国最大級のLGBTQの人権に関わる団体です。
全米200万人を越えるサポーターからの寄付とオリジナルグッズの売上をメインとした
年間予算はなんと約50億円!!! 常勤スタッフは約200名!!!

D.C.の中心地にあるビル一棟をオフィスとしており、
今回はその一階にあるレクリエーションルームで、
世界約30ヵ国から参加した活動家の方々とみっちりディスカッションの4日間。

ボツワナ、ガーナ、ルワンダ、カザフスタン、クエート、ウクライナなどなど、
今までなかなか話す機会がなかった国の方々の生のお話は何よりも刺激的でした。

「一緒に写真を撮って仲間に送ってもいい?」

と、最初に声をかけられたのはドミニカ共和国の活動家。

「もちろん!」と答える僕に
「ドミニカではトランスジェンダーだなんて言ったらどんな暴力にさらされるかわからないんだよ、、、」と。
弁護士であり、レズビアンであることをオープンに活動するRosanna、
スタートから心がギュッと締め付けられるような思いでした。

「最近はパキスタンでもトランス女性アーティストの活躍が話題になってるんですよ!」と話すのは、
自身もアートディレクターやダンサーとして活躍するJannat。
常にフラットな感覚でいたいと思いながらも「パキスタン=危険な国」となっていた僕の頭の中はその情報だけでビックリ。
英語の議論についていけず取り残されている僕を気遣って度々話しかけてくれるJannatにはとても助けられ、偏見の固まりだった僕のパキスタンに対するイメージが一気に塗り替えられました。

ゲイであることに苦悩した息子が自死したことをきっかけに団体を立ち上げ活動する
コロンビアのAlbaの話には心が苦しくなり、

2020年のユーロプライドオーガナイザーでギリシャ出身のThanosとは
パレード談義で盛り上り、

ドレッド頭にゴツい体、ジンバブエ出身のMilesとは
トランス男性だということにお互いが驚き(笑)、、etc.

国によって状況は違えど、同じように奮闘する仲間が世界中にいるという嬉しさと、
こういった活動がなければ生きていけない人たちが世界中に存在している悲しい現実。

パンパンになった感情の整理をするのには少し時間がかかりそうです。

ここ最近はirodoriのクローズとパレードの準備にバタバタで、
D.C.のスケジュールを確認したのは行きの飛行機の中。。。苦笑
プレゼン資料も現地でギリギリ作ると言うような強行スケジュールでしたが、
参加できて本当によかったです。

そしていよいよ、今月末から東京レインボープライド2018がはじまります。

今年のテーマは
「Love&Equality」

世界中の仲間たちを想いながら、このテーマの重みを改めて噛み締めています。

(杉山文野)