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2018/07/02 up

【6月23日~28日】世界最大級のNYプライドに参加して参りました!

6月はプライド月間!ということで、初のNYプライドへ参戦して参りました!
絶好のプライド日和、晴れ晴れとした空のもと100万人規模とも言われる
世界最大級のPRIDEが行われました。
噂には聞いていたけどものすごい人と熱気で、特にびっしりと両サイドを埋め尽くす沿道からの声援は感動もの。
これでも例年に比べて人が少なかったと言うのだから今まではどんな迫力だったのだろう!?

今回は見に行くだけの予定でしたが、直前にマーチへも参加させて頂く事になりラッキーでした。
パレードのメイン通りである五番街はもちろん街の至る所でそれぞれにレインボーメッセージを出しており、
様々な面で今後の参考となる本当によい経験となりました。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました!

ご存知の方も多いと思いますがここで改めてパレードの経緯を。

LGBTのPRIDEパレードの始まりは1969年6月28日、ニューヨーク。グリニッジ・ヴィレッジにあるStonewall Inn というゲイバーで暴動が起きたことがきっかけでした。
ゲイバーに対する警察からの嫌がらせに対し反乱を起こしたのです。
この暴動がゲイの解放運動、そしてセクシュアル・マイノリティの権利活動に繋がる大きな転換点となり、
翌年の6月最終日曜日に一周年を記念するデモ行進がアメリカ各地で行われたのが、
現在世界中で行われているPRIDEのはじまりと言われています。
PRIDEとはその名の通り、自分に恥じる事なく誇りを持って生きていこうということで、
そのままLGBTのパレード(またその前後に行う様々なイベントも含め)のことを意味します。
日本では1994年に初めてPRIDEが行われ、様々な変遷を経て現在ではNPO法人東京レインボープライドがその運営を行っています。

昨今の日本ではLGBTに関するポジティブなニュースが驚くほど増えてきている一方で、
まだまだ悲しいニュースが多いのも現実。
今回もカミングアウトを家族に受け入れてもらえず日本を飛び出し、
サンフランシスコの空気に触れ、こちらでイキイキと暮らす学生さんに会いました。
成功を手にしても、まだカミングアウトに悩むアーティストの方とも語り明かしました。

NYのPRIDEと同じ日に行われた青森のパレードの参加者は約170名だったそうです
(日にちが重なってしまい行けずに残念><)。
まだまだLGBTに関する情報が届きづらい地域で毎年パレードを行うのはどれだけ大変なことか。
「このパレードはここに来れない人のために歩くパレードです。」
と、忘れてはいけない大切なメッセージ。大小その規模に関係なく
100万人でも100人でもそれを構成するのは、その一人ひとり。
また、そこに来る事ができない人も含め、誰もが自分に誇りを持って生きていけるように、
まだまだやるべきことは沢山ありそうです。

今回はNYのPRIDEに参加し、サンフランシスコのカストロストリートをゆっくりと歩くことで、
今までの歴史と今に改めて想いを馳せる時間となりました。

来年2019年はStonewallの反乱から50周年、日本のパレードが始まってから25周年と節目の年。
日本からもNYのPRIDEにフロートを出そうと計画しておりますので、
是非皆さんも一緒にいきましょう!6月の最終土日のスケジュールは是非空けておいてくださいね〜!

(杉山文野より)